力学整体研究所から訪問者の皆さんへの挨拶文です。
What is Rikgaku-Seitai ?
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みなさんは、力学整体研究所と聞いてどんなことを想像されるでしょうか?
力学という名前から、なにやら無理やり力づくで施術をしているところではないか、なんだか怖そうという間違ったイメージを持たれる方もいらっしゃいます。
痛くはありませんかと、わざわざ質問されてくる方も中にはいらっしゃいます。
ただでさえ、整体というと、あの骨をボキッてやるやつだというふうに一般には理解されてしまっていますので、そうした誤解も無理もないことだとは思います。
力学整体の力学というのは、力づくで矯正をするという意味ではもちろんありません。
人体というものを重力との関係で力学的に考察してゆき、力学的に均衡のとれた身体というものを探求して、力学的に均整のとれた整体というものを実現していこうという意味なのです。
よく整体の治療院などに行くと、先生から
「ほら、あなたは体のここががこんなふうに歪んでいるから具合いが悪いんですよ」
「見てください。あなたの姿勢はこんなに悪いですよ。だから、いろんな症状が起きているのです」
というふうに説明を受けます。
そうして、たいていの患者さんは、
「そうか、自分は体がゆがんでいるから体調がよくないのか」
「なるはど、確かに自分は姿勢が悪いし、それが原因だったのか」
とその説明を納得してしまっています。
しかし、果たして、その説明は本当なのでしょうか?
そのまま鵜呑みにしてしまってもいいものなのでしょうか?
力学整体では、そうは考えません。
その説明では、納得のできないことがあるからです。
なぜなら、ある特定の症状を持っている人と同じ体の歪みというものを、他の人が意識的に自分でその姿勢を真似して作り出しみれば、その人と同じ症状が出てくるかというと、そんなことはありません。
ちょっと試してみただけでも、すぐにその説明のおかしさが分かっていただけると思います。
そんな体の歪みや姿勢の悪さなんかが原因で、調子が悪くなっているのではないのです。
確かに体の歪みとか姿勢というものをよく観察してみれば、頭が傾いていたり、目の大きさが左右で違っていたり、唇の一方が上へあがっていて片方が下へさがっていたり、肩の一方が上へあがってもう一方が下へさがっていたり、あるいは、若干、上体が右側か左側に傾いていたり、上体が前後にねじれていたりしている、などということはあります。
しかし、それらはある特定の部分を取り出して見た場合であって、体全体を大きな視点から見てみれば、ほとんどの方の体はだいたいにおいて真っ直ぐなのです。
逆説的に聞こえるかもしれませんが、力学整体では、体というものがだいたい真っ直ぐになっているからこそ体の問題が発生しているのだと敢えて主張しています。
その点で、他の整体などの考え方とは一線を画しています。
体の歪みや姿勢の悪さが原因で、体の不調が起きるのではありません。
体の歪みや姿勢の悪さは、体をゆがませ姿勢を悪くする原因が他にあって、その結果として、体が歪んで姿勢が悪くなっているのです。
ですから、体の歪みや姿勢の悪さを生じている原因のほうが問題で、その原因こそが本当の原因なのだと力学整体では考えるのです。
また、力学整体では、体というものは2度以上にわたってゆがんでいるということを主張しています。
それから、整体というのと、例の骨をボキッとやって、背骨のズレを治すところだと理解されている方も多いことと思います。
しかし、背骨のズレなど本当に存在するのでしょうか?
力学整体では、これも否定せざるを得ません。
側弯症という背骨の病気があるように、確かに背骨の曲がりというものはあります。
しかし、背骨のズレというものはないというのが力学整体の主張です。
ですから、整体やカイロプラクティックの施術院などでよく見かける、脊椎のズレと病気の対応関係を表している「脊椎調整表」なども、その信憑性について、力学整体では疑問を持っています。
それらは、背骨を構成している1つ1つの各椎骨には、それぞれに対応している器官があるという考え方を前提にして、ある椎骨がズレると、それに対応した器官の働きに影響して支障を生じ、その結果、いろいろな症状が起こるとされているものです。
たとえば、頚椎の3番がズレていると心臓病になり、それが胸椎の7番だと胃が悪くなり、腰椎の1番がズレると便秘や下痢になるというのです。
専門的には「脊椎臓器診断法」と呼ばれていて、なるほど、先生から「あなたは背骨の何番がズレているから、調子がよくないのです」などと、そのように説明されると、いかにも医学的根拠のしっかりした確かな診断法のように思わされてしまいます。
確かに、背骨の中には脊髄という中枢神経がとおっていて、それぞれ各椎骨の間には椎間孔という「すきま」ともいうべき上下の椎骨で囲まれたスペースでできた穴があり、脊髄から枝分かれした末梢神経は、このすきまをとおって各臓器に分布しています。
ですから、背骨が曲がると、その神経が圧迫されるということはあるでしょう。
しかしながら、レントゲン写真を見れば、背骨というのは全部が全体的に曲がっていて、特定の1つの椎骨だけが単独でズレているなどということはまずありません。
つまり、背骨というものは、程度の差こそあれ、全部が曲がっているものなのです。
それを、背骨のここがズレているから悪いのだなどと、どうしてある特定の部分で神経が圧迫されているなどと、確信をもって言うことができるでしょうか?
背骨の全部が曲がっているわけですから、どこの部分で神経が圧迫されて障害が起こっているなどと特定することはできるはずがないのです。
力学整体では、病気の原因のすべてが何でもかんでも背骨にあるなどとは考えていません。
そうした考え方には、反対の立場を採っています。
背骨以外に原因があることのほうが多いからです。
この点でも、従来の整体とかカイロプラクティックなどとは一線を画しています。
また、礒谷式力学療法では、跛行の原因には脚の長短差があるとしています。
しかし、果たして、そうでしょうか?
実際に、多くの患者さんを診ていくと、脚の長短差がかなりあるにもかかわらず跛行されていない方も多いのです。
ということは、脚の長短差だけが跛行の原因ではないということです。
力学整体は、跛行の原因が脚の長短差だけにあるとする礒谷式力学療法の根本理論にも反対の立場を採っています。
ただし、力学整体では、骨を無視しているわけではなく、施術においてはある特定の関節を極めて重視し、その根本となる関節を基点として操作することで、全身の歪みの解消を図るようにしています。
整体の中には、骨よりもむしろ筋肉のほうに問題があるとして、筋肉系に着目しているものもあります。
つまり、病者が症状を訴えている場所を調べていくと、その個所では筋肉が異常に緊張していて非常に硬くなっているという事実があるからです。
そこで、むしろ骨のズレよりも、筋肉の緊張こそが、いろいろな症状の原因だと考えるのです。
それに、筋肉が緊張すれば、骨だって筋肉によって引っ張られてズレるのだと考えるのです。
そして、緊張して硬くなっている筋肉の状態をシコリとか硬結と呼んで、なんとかこのシコリとか硬結をゆるめれば、病者の訴えている症状も消えて、骨のズレも直るのだと考えています。
この指摘のかなりの部分が正しいことは、力学整体でも認めています。
しかも、力学整体では、骨格の調整だけでなく、全身の筋肉の緊張を解消するように図ることを主な目的としています。
こうした主張をしている整体やカイロプラクティックでは、筋肉のシコリや硬結をゆるめる施術法を「解(ほぐ)し」と呼んで、何とかして筋肉のシコリや硬結をゆるめようとしています。
しかし、その基となっている考え方とか施術法などは、とても納得のいくものではありません。
なぜ、そうした筋肉のシコリとか硬結が発生するのかという根本的な原因さえ理解されていないからです。
本当の原因がわかっていないで、シコリや硬結をゆるめようとしているのですから、その施術法も的外れとなってしまっています。
力学整体では、そうした「病気の本態」を解明しています。
そこでは、重力の作用が働き、脳・神経を通じて、筋肉系と骨格系に問題が発生しているのです。
このメカニズムがわかってないと、シコリや硬結をゆるめることには限界と無理があります。
さらに、力学整体では、体癖というものを極めて重視しています。
このことを理解していないと、体質の改善とか体の矯正というものが、本当の意味で根本的にできないからです。
この体には癖というものがあり、その癖を直すということが、矯正では、どれほど重大かということを理解しない施術では、一時的な慰安となってしまい、元に戻ってしまうことにもなり、再発も防止できません。
力学整体では、この体癖の修正こそが、矯正の最重要課題になっているです。
また、力学整体では、治療というのは何をすることで、何をしているのかという、「治療の本質」というものを解明しています。
この解明によって、継続して治療を受け続けていると施術が効かなくなってきたり、治療を受けてないと体調が保てないなど、俗に治療がクセになるという「治療依存症」や「治療中毒」などの大きな問題も解決しています。
そして、このことが理解できるようになると、矯正とか治療というものは、できるだけしないほうがいいということが納得できるようになります。
つまり、矯正や治療という名のもとに、体に手を加えて、いろいろな施術をしないほうがいいということが分かるのです。
時間をかけて、いろいろな矯正や治療をしてもらったほうがいいように思うかもしれませんが、それは間違いなのだということが理解できるようになります。
以上の内容は、新しい考え方ばかりなので、はじめて聞くものばかりという方もいらっしゃって、十分に理解ができなかったかもしれません。
それでも、これを読まれた方が、これまでのものとは何かが違うと感じていただけたなら、この「はじめに」の目的は達せられたものと考えています。
力学整体とは、いったい何なのか?
その内容とは、どのようなものなのか?
第一、「力学」というのは、聞きなれない言葉だけれども、どうしてそのような言葉が「整体」にくっついているのか?
そうしたみなさんの疑問に答えるために、次の「力学整体のあらまし」のほうで、力学整体について簡単・簡潔に説明してありますので、さらに、もう少しくわしい内容をお知りになりたい方は、そちらのほうをご覧ください。
いずれ、くわしい内容がわかるように、本文のほうでわかりやすく説明していきますので、それまでしばらくお待ちください。
なお、はじめにお断わりしておかなければならないのは、当サイトは、現行の医療制度や西洋医学を批判することを目的としたものではなく、その他の代替医療とか各種療法などと呼ばれる民間療法について批判をすることを目的としたものでもありません。
また、力学整体が、万病に効く万能の治療法だなどと主張しているわけではありません。
力学整体の、本来の姿をもっと一般の人々に伝えたいという気持ちが強いあまり、みなさんに誤解を招く表現があるかもしれません。
その点、あらかじめ、お許しを願います。
しかし、力学整体の世界は、奥が深いのです。
当サイトでの自説の主張が、客観的な立場からある種の誤解を招いたとしたならば、力学整体の主張している内容が本当に事実なのであり、何とかみなさんの知らない別世界があることをお知らせし、さらにその奥の深さを理解していただきたいという気持ちが強いあまりの結果なのだと、ご理解ください。
当サイトで、ご紹介できる力学整体の世界は、そのほんの一端にしかすぎませんが、1人でも多くの人が力学整体の世界の存在に気がつき、当サイトが、力学整体の世界に興味や関心を持っていただけるきっかけとなれば幸いです。
力学整体研究所