症  例  1


兵庫 80代 男性



 〔主訴〕

 ギックリ腰

 〔来所時の状態〕

 表の看板を見られて、飛び入りで来所された。
 来所されて時には、2人に付き添われて抱えられていた。
 入所されて開口一番「針でも打ってもらおうと思って!」という言葉には驚かされた。
 針かマッサージを施術する治療院と間違えておられるのは明らかだった。
 それでは、とても矯正を受けてもらうわけにはいかない。
 とりあえず、初診者用に編集してあるビデオを見ていただいて、理解し、納得していただいたら受けていただくことにした。
 ところが、ビデオを映し始めてから5分もしないうちに、やってくれと言い出された。
 理屈よりも、とにかく治してくれということらしい。
 仕方がないので、矯正を始めることにした。

 〔検査〕

 腰全体に激痛があり、場所を特定できなかった。
 そこで、検査をすると、右脚が長く、外転・外旋していることがはっきりと判った。

 〔脚型〕

 RO型

 〔経過〕

 初回:
 なんとか矯正はできたものの、余りにも痛がっていて起きることさえできない状態だったので、力学筋体形調整法と力学筋整法と力学座位矯正法を省略して、日常動作を本当に簡単にだけしか説明できなかった。
 年齢のせいもあり、説明がよく呑み込めないようだった。
 全然、動作ができていなかった。
 この痛がりようはひどいと思った。
 これでは、2週間くらいかかるのではないかという見通しを持たざるを得なくて、そのことを本人にも伝えた。
 帰りには、「腰が少し楽になった」と言っていただいたが、そのようには見えなかった。
 続けて来てもらえるかが心配だった。

 2回目:
 翌日来られた時は、「昨日よりだいぶん楽になった」と言われた。
 しかし、動作を見ていると、そのようには見えない。
 まだまだ痛そうだ。
 矯正後、前日は左側から起きられなかったのに、起きられた。
 どうやら、少しはよくなっているというのは本当のようだ。
 起き上がることができたので、力学筋体形調整法で座布団を11枚積んで5分だけやった。
 力学筋整法も柔らかい枕で3分やれた。
 力学座位矯正法は省略した。
 力学体癖修正運動は20回やれた。

 3回目:
 次の日は研究所が休みで、2日後は病院のほうの予約が入っていたので、来所されたのは3日後のことである。
 その間、大丈夫だろうかとずっと心配をしていたが、来所されて「もう治ってしまった」と言いながら入って来られた。
 たった2回の矯正で、あれだけひどかった痛みが治ってしまったのである。
 これは予想外であった。
 ご本人も、どうも納得できないようであった。
 「針を打つわけでないし、揉んでマッサージをするわけでもないのに、どうして治ったのか不思議だ。ただ、だんだんよくなっていくのはわかった」
と不思議そうだった。
 一応予約していたので、3回目の矯正を受けられた。
 力学筋体形調整法で座布団は10枚で10分できた。
 力学筋整法の腰枕は5分。
 力学座位矯正法5分。
 力学体癖修正運動30回
 帰られるときにも、まだ治ったことを納得しかねているのが印象的だった。
 「あんまり痛みが激しいので、実は、もう治らないのではないかと諦めていた」
と告白して下さった。

力学整体研究所