中島 義道 (著) 『生きにくい…… ― 私は哲学病。 文芸シリーズ』 (角川書店)
おすすめ度 ★★★
生きにくい…私は哲学病。
本書のタイトルがいかにも思わせぶりなので、読んでみることにしました。
本書を読んで、面白かったのは、「イマヌエルちゃん」という哲学童話です。哲学病についての童話です。
それから、印象に残ったのは、2つあります。著者にとっては、地球環境問題や資源問題などはどうでもいい問題であるということと、恩師の葬儀に出席したり、友人の見舞い行くよりも、家で死について考えるほうが大切だと言っていることです。

中島 義道 著 『哲学の教科書―思索のダンディズムを磨く』 (講談社)
 本書は、「哲学の教科書」と書かれていますが、いわゆる概説書の類ではないので、哲学に関する基礎知識を得ることはできません。
 この本に書かれてある内容は、哲学とは何かということです。
 多くの人たちが、哲学という言葉を安易に使っているのを見かけますが、いろんなところで使用されている哲学という言葉には、本来そういう意味はなく、哲学という言葉の意味を理解していないで使っているのだよと説明してくれています。
 つまり、哲学の中味に入る以前の、哲学の内容とはこういう問題を扱うのだということが書かれてあります。
 ですから、哲学とは何かということを知りたい人にとっては、必読の本だと思います。
 しかし、本書に書かれている内容は、哲学を専攻している人にとっては、いわば常識だと思われます。