社会科学



橋爪 大三郎 著 『世界がわかる宗教社会学入門』 (筑摩書房)
橋爪氏の本を初めて読んだのは、「はじめての構造主義」(講談社現代新書)という本でした。この本は、哲学の構造主義について社会学の立場から書かれたもので、とてもわかりやすい内容でした。以来、橋爪氏の書かれたものは気に留めるようになっており、本書の存在も知っていましたところ、たまたま店頭で本書を見かけたので、さっそく買って読んでみました。宗教については、ある程度関心もあり、それなりに知ってはいるつもりでした。しかし、本書を読んで、かなり知らないことがあるのだと、目が覚める思いをさせられました。橋爪氏は社会学者であるので、社会学の立場から世界の主要な宗教についてわかりやすく概説してくれています。日本人には宗教に興味や関心がないばかりか、宗教を異質なものとして捉えている人も多いのではないでしょうか?しかし、本書を読めば、信じる信じないは別として、私たちが社会や個人を考えるうえで、宗教を無視できないということが納得できます。宗教は、世界の人々を知るうえでとても重要な問題であり、宗教を知ることは必須であるということが分ります。宗教に興味や関心がない人にとっても、宗教を知る上での入門書として本書をおすすめできます。