| テリー・ケイ 著/兼武 進 訳 『白い犬とワルツを』 (新潮文庫) |
| 私は、この本のことを、テレビの番組で紹介しているのを見て知りました。この本が、最初の単行本として出版されたときには、売れなかったというのです。それが、出版されてから何年も経過してから売れ始めたというのです。きっかけは、本屋さんの店員さんだったそうです。この本を読んで感動したその人は、他の人にもこの本の存在を知ってもらおうと、自分のお店で手書きで紹介したカードを置いたところ、急にこの本が売れ出したそうです。それに注目した出版社が、その人の手書きの紹介文を印刷して全国の本屋さんにも置いてもらうようにしたそうです。それから、この本が全国的に買われるようになったということです。こういう現象は、出版界でもはじめてのことだそうです。それで、私も読んでみる気になりました。 物語は、ある老人が長年連れ添った妻を亡くするところから始まります。そして、愛する妻を亡くした老人の前に、一匹の不思議な白い犬があらわれるようになります。この白い犬の姿をその老人以外は見ることができません。それが、とうとう他の人にも見えるようになる瞬間が来ます。年老いるということをさわやかに書かれた大人の童話です。 |